世界の自動車の保有台数
日本自動車工業会の調査によると、世界の自動車保有台数は2005年末で、8億9,682万台であった。保有台数にはトラックやバスなどが含まれるが、単純計算で世界人口65億人に対して、7人に1台の普及となる。
これまで30年の保有台数の推移をみると、1975年に3.3億台であった自動車は増え続け、1990年代前半に6億台を突破、2005年に概ね9億台に到達した。

世界の自動車保有台数の増加率は、年率2.5%〜3.5%である。世界の人口増加率は年率1〜2%であり、自動車の保有台数は一貫して人口を上回る拡大を続けている。近年、この傾向はさらに進み、1990年以降、人口増加率は減少するなか、自動車保有台数の増加率は伸び続けている。

地域別の自動車保有台数をみると、1990年に合わせて全体の約3分の2を占めていた北米・西欧の割合がここ15年で減り続け、2005年には両地域の比率は過半数に低下した。代わって構成比を上げたのが、アジア、中南米、東欧の各地域である。特に、アジア、中南米の躍進は著しい。

2005年に自動車保有台数が1,000万台を超えた国は、全部で16ヶ国ある。この16ヶ国で世界の自動車保有台数の約4分の3を占める。最大の自動車保有国はアメリカで、保有台数は2億4,100万台と群を抜いている。第2位は日本の7,600万台、第3位はドイツの4,900万台となり、以下イタリア、フランスと西欧諸国が続く。

上記16ヶ国について、自動車保有台数の増加率をみると、自動車保有台数で上位に入ったアメリカ、日本、ドイツ、イタリア、フランスの増加率が低いことがわかる。特に、日本、ドイツの増加率は1%にも満たない。一方で、中国、インドの自動車保有台数は2桁成長を示し、その他ブラジル、メキシコ、韓国、ポーランド、ロシアが高い増加率を示している。

下の図は、横軸に人口100人当りの自動車普及台数を、縦軸に過去5年間の自動車保有台数の年間平均成長率をとり、各国をプロットしたものである。この図から、今後、世界の自動車保有台数は、中国、インド、ブラジル、メキシコ、ロシア、ポーランドなど新興国を中心に拡大していくことがはっきりする。とりわけ中国、インドは今後、自動車普及の高い成長ポテンシャルを有していることがわかる。

(注記)
(1)自動車保有台数は、「主要国自動車統計」、「世界自動車統計年報」(日本自動車工業会)を参照。
(2)人口統計は、「World Population Prospects; The 2006 Revision, Population Database」(国際連合ホームページ)を参照。
(白石泰基=テクノアソシエーツ)
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